根管治療について
「歯をのこすため」の治療。
重度のむし歯へ。
むし歯は、放っておくとどんどん進行してしまいます。 そして、歯の神経にまでおよび、さらに悪化させると 抜歯を余儀なくされます。 しかし、歯は、できるだけ抜きたくありません。 歯を失うと、かみ合わせのバランスを崩しやすいからです。 むし歯は、早期発見・早期治療が大切です。 もし悪化させてしまっても、なるべく早く治療を受けましょう。 また「根管(歯の神経)治療」によって、 歯をのこせるかもしれません。
根管治療を成功させるには。
感染源を「とりきる」治療
根管は、とても細く、肉眼では治療部位を 詳細にとらえきれません。しかし、少しでも細菌(感染源)を のこしてしまうと、再発のリスクを負います。 そこで当院では、根管治療の成功率を高めるため、 「マイクロスコープ」を用いて拡大視しながら、 治療をおこなっています(最大24倍)。 暗い口腔内を明るく照らしながら、 患部をしっかりと目視して行うため、 より精密な処置を受けることができます。
根管治療の「成功率を高める条件」
根管治療は、歯科治療の中でも非常に難易度の高い治療です。根はとても細く繊細。 何度もなんども触ると、その分傷がつきます。なので、治療を始めたら「完了させる」ことが鉄則。 再治療は、前回の治療痕を修復してから行うため、時間もリスクも・・・。
「再」根管治療の成功率(Gorni 2004)
根管治療のながれ
お口の中を詳しく診査
急性症状(猛烈な痛み、腫れ)が出現しているとき、物を噛むと痛いけれど、どこの歯なのかよく分からないときは、症状のある歯が限定できないことがあります(患者さん本人が、分からない)。そこで患歯を特定するために、まずはきちんとした検査が必要になります。
治療前のレントゲン撮影
病巣の大きさ、根の湾曲の方向など、治療に必要な、さまざまな情報を得ることができます。
治療開始
  • 神経の除去
    虫歯菌に感染した神経や血管などをキレイに取り除きます。
  • 根幹の洗浄・消毒
    空洞になった根幹内を洗浄・消毒し、無菌状態にします。
  • 根幹の薬剤充填
    根幹内に細菌が入らないよう、隙間なく薬剤を充填します。
  • 被せ物の装着
    密閉した上に歯を補強するためのコア(土台)を立てて、被せ物を装着します。
治療は、「4ステップ」です。 ※ステップ2:「洗浄」に時間(回数)がかかります。歯根は、木の根のように複雑です。
根の「かたち」「長さ 本 数」は、ひとそれぞれ。個人差があります。 そのため、治療にかかる回数も、その人によって異なります。 ※ステップ4:被せ物と同様に、歯の「土台」も大切。品質の良い素材を土台に使用することで、
残った天然歯への負担が軽減。歯の破折リスクを減らします。